大阪大学大学院薬学研究科との共同研究により、安価な接着プレートと一般的な培地でも、粘土粒子を培養液に添加することで、容易に3次元スフェロイドが形成できることを発見しました。さらに、本技術は多様ながん細胞株においても有効であると判明しました。
今後、ますます加速されるがん研究や創薬研究において活用が期待できることから、「Kuni-Grow+」として試薬化、販売するまでに至りました。
本試薬が培地へ添加されることで、シート状の粘土粒子が培地中の血清タンパク質、あるいは成長因子を吸着し、複合体を形成します。その複合体が細胞の表面に吸着し、小さな足場(scaffold)として存在することで、細胞同士が複合体を介して集まり、さらに増殖しながら細胞自身が自発的にスフェロイドを形成していきます。
「Kuni-Grow+」は、細胞培養において、3次元培養を簡便に行うための添加剤として使用することができます。
3次元培養に特化した専用の培地や特殊なプレートは不要で、従来の2次元培養向けの基本的な培地に添加するだけで、スフェロイドの形成が促進されます。これまでの研究実績として2025年3月現在で8分類24種のがん細胞株に有効性が確認されています。
※本製品はAMED 生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)課題番号JP23ama121054の支援を受け開発されました。
※第7回日本オープンイノベーション大賞「文部科学大臣賞」を受賞しました。
Kuni-Grow+
培地に対し試薬を98対2の割合で添加・混合
シリンジフィルターにてろ過(推奨)
細胞懸濁液と1:1にて分注し、培養開始
最終濃度としては1%となるように調整
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製品名 | 製品形状 |
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Kuni-Grow+ | 分散液 |