クニミネ工業は、ベントナイト業界のトップとして躍進を続けています。
ベントナイトは、モンモリロナイトという鉱物を主成分とし、その他さまざまな夾雑物から構成されています。これらの夾雑物を化学物質を一切添加せずに取り除き、モンモリロナイトの純度を限りなく高めたのが、クニミネ工業の「クニピア」です。
たとえば、乳液などの化粧品では、モンモリロナイトが水とともに薄いフィルム状の膜を形成。これによって、保湿性や伸展性、接着性が向上し、油脂分のべとつきを消してサラッとした肌触りが得られるというわけです。当社は数多くの化粧品メーカーに《クニピア》を供給していますが、近年自然派の化粧品が人気を集めるなかで需要は年々拡大しています。
今後当社は、クニピアを利用し、ナノコンポジット(ナノオーダーの超微粒子の有機系材料を融合させて高機能の材料を開発する技術)向けにも、注力していきます。
天然粘土鉱物であるベントナイトの特性を利用した止水材が「クニシール」です。ベントナイトは無機の粘土鉱物であるため、半永久的に性能が劣化することなく、優れた止水効果を発揮し続けます。
ビル建築工事・土木工事などにおいて、コンクリートを打ち継ぐ場合、コンクリート硬化時の収縮などの原因により微細な間隙が発生し、特に地下部分では、その間隙からの水の浸入が避けられません。これをシャットアウトするのが、「クニシール」です。
これまで、ゴムや塩ビなどでつくられた止水板・止水材が多く使用されていましたが、ベントナイトに可塑性を持たせた「クニシール」はその独自の素材により、施工性・止水性能・耐久性を大幅に向上させ、工期の短縮とコストダウンに大きく貢献しています。
また、「クニシール」で培った技術を結集したのが、防水シート「クニシート」です。
いままで、シート防水の課題であった継目・貫通部の問題を解決しうる商品として、各方面から注目を集めています。
農薬の製造にあたっては、薬の原体は化学メーカーなどが開発・製造しますが、それを最終的な農薬の形にするのは製剤メーカーの担当となっています。クニミネ工業では、ベントナイトを粒状にしてそれに農薬原体をしみこませることによって、薬効成分が放出される速度や量をコントロールする、ベントナイトの応用製品を手がけています。
クニミネ工業は、そこで粒をつくるための造粒技術や農薬の製剤技術を着実に蓄積していきました。
このようなノウハウを駆使した製品のひとつに、「はじける農薬」があります。これは、原体を水溶性のバインダーと混ぜ合わせてそのなかに空気を押し込め、まわりをノリでコーティングして細かい粒状にしたもの。一度水に沈んだ粒が浮上し、そこでまわりのノリが溶けることによって、薬用成分が水面に拡散するようになっています。 これは、水田での除草剤など主に使われていますが、こうした技術によってクニミネ工業は、海外の大手化学メーカーからも農薬の加工を受注しています。
今後は、独自の高い造粒技術を生かし、幅広い分野への展開を図るとともに、アグリ事業(農業事業)全般への展開も視野においています。
ビル建築などの際の基礎工事で使われる工法のひとつに、アースドリル工法があります。これは、ドリルで円筒状の穴を掘り進み、鉄筋カゴを入れ、そこにコンクリートを流し込んで、地中で柱をつくってしまおうというものです。しかし、この方法でいちばん問題となるのが、穴を掘り進んでいくうちに起こる側壁の崩壊。そこで、ベントナイトと水を混ぜ合わせてベントナイト泥水をつくり、その強い粘性を利用して、側壁を安定化させるやり方が開発されました。
ここで活躍しているのが、クニミネ工業のベントナイトです。このとき、セメントに接することによってベントナイト本来の性質が劣化してくる場合がありますが、これに対して当社では、セメントに反応しにくいベントナイトを選択して供給。さらに、ベントナイト以外の材料を組み合わせた、より使いやすいベントナイト泥水の研究開発にも取り組んでいます。
今後につきましては、廃棄物処分場向けベントナイトなど、環境関連の分野にも積極的に取り組んでまいります。
鋳物の代表として、自動車のエンジンがあります。自動車のエンジンは非常に複雑な形をしていて、しかも高い寸法精度が求められます。この加工は、ドロドロに溶けた金属を鋳型に流し込んで成型する、鋳造という方法で作ります。このための型のひとつが、珪砂(けいしゃ)という砂に水を混ぜてつくる生型(なまがた)です。
そこで、その粘結材として用いられるのがベントナイトです。このときベントナイトには、粘結力を維持した砂をできるだけリサイクルするために「焼けにくい」という性質が求められる一方、成型された製品をきれいに簡単に鋳型から取り出すために、ある程度「焼ける」性質も同時に求められます。
クニミネ工業では、研究所との密接な連携のもとに、お客様がいま使っている生型素材の分析などからスタートして、最適なベントナイトの配合を考えたオリジナル・ミックスベントナイトの提案、使用後の分析・微調整、定期的なアフターフォローと、最良の鋳造品をつくるためのトータルエンジニアリング・システムをつくりあげています。
ネコをはじめとしたペットを家の中で飼育するとき、一番頭を悩ませるのが排泄物の処理でしょう。そのために、ベントナイトの高い吸水性を利用して尿などを固め、さらに消臭や抗菌効果などをもたせて、ペットの排泄物を手軽に処理できるようにしたのがペット用トイレ砂です。
日本では、パルプやゼオライトという天然鉱物をつかったものが最初につくられました。しかし、その後アメリカからベントナイトを使ったペット用トイレト砂が輸入されるや、ベントナイト系のペット用トイレ砂が急激に市場を広げていきました。ベントナイトのもつ吸水性や取扱いの簡単さ、低価格などが消費者に圧倒的に支持されたからです。これによって、ベントナイトの新しい可能性がまたひとつ開かれたわけです。
しかし、ペット用トイレ砂に求められるニーズは、多様化しています。それは、後処理の簡便性、高い消臭効果、住居の清潔度の維持、軽量、低価格、といった事に集約できるでしょう。こうしたニーズにお応えできる商品の開発に取り組んでいます。
今後は、ペット用トイレ砂以外の関連商品の開発にも注力してまいります。
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